為替レート情報を配信

ここへきて国有地を払い下げたり、公団公社等に頼みこんでは分譲して売ってもらっている。
最近では、公団公社が売っているマンション等は、不動産業者も手数料をもらって扱うことができるようになってきた。
それくらい売れなくなっているのである。
結局、住宅・都市整備公団(現都市基盤整備公団)は分譲マンションから撤退してしまったのであるが、だいたい売れない理由は、価格が高いからである。
また、公団公社の分譲マンションは民間と比較して、だいぶ劣るようになった。
以前は立地条件も良く、大規模に開発して環境整備がされ、比較的安く提供されていたから人気もあったが、どうもここのところ、むりやり背負わされた土地をしょうがないから公団で建てて、売っているような感があった。
不良債権処理を、財政を投入して行いたいところだが、世論がうるさいから公団公社が仕方なしに売っている、という気がしてならない。
だいたい普通の民間企業は、売値を考えて仕入れるが公団公社の場合は、自由売買ではないから仕入れ値段は関係ない。
これだけの値で仕入れたから、しょうがないからこの値段で売ろうという方式である。
これでは公団は売れ残って当たり前だ。
データは正確ではないが、潜在的な不良債権は120兆円あるといわれている。
また、共同債権買取機構が情報を開示したところによると、処分した資産は買い取った金額の36%の価格ということである。
ということは、前記の不良債権の120兆円を基準とした現在の価格は43兆円、つまり77兆円という日本の1年間の国家予算規模の金額がバブルで消失したことになる。
これらの処理に伴なって、まだまだ「供給」は増える可能性がある。
また、不動産価格が相続税評価額を下回り、「物納(棉続税をお金で払わず物で納めること)」も増えているから、国有地が増える。
これらを国が所有していても仕方がないから安値で売却する。
これらを民間が買い取って、商品(マンション等)にして売りに出すから、まだ供給は増える。
供給が増え続ける以上、まだまだ不動産価格に底値感が出ないのが、現状だろう。
(1)下物(買い替えの時の売却物件)を待って買う例えば、5000万円の一戸建てが売れたとする。
このとき業者が、買い主がもっている3LDKのマンションを3000万円くらいで査定し、資金ぐりを立て、めでたくこの物件が契約になったとする。
しかし、買い主としては不安であるから「売れなかったらどうするんですか?」と必ず業者に詰め寄ることになる。
かくして業者は、5000万円の契約がとれたのだから、「ご安心ください。
もし、決済の1カ月前に売れなかった場合は、2500万円で私どもが買い取りを保証しましょう」ということになってしまう。
ところが、不動産は「緑もの」である。
どんなに良いものであっても、なかなか売れないことがある。
最初は査定金額が「3000万円」だからということで「3280万円」くらいで、強気に売りに出してはみる。
ところが、なかなか買い手が付かないとすると、価格がだんだん下がってくる。
一般の方のなかには、業者はこの物件を買い取って「500万円」も儲かるのだから、それで良いのではないか、と思う方もいるかと思うが、実際、買い取って売るとなると、登録免許税や不動産取得税、その他、販売経費や金利負担などがかかり、儲かるどころか、先に売れた一戸建ての利益も吹き飛んでしまうことだってあり得るのである。
業者としては2500万円で買い取るのはいやだし、売り主としても2500万円で買い取られるのはいやだ。
しかし、やがて決済の期日が近づいてくる。
業者と売り主が相談して、査定価格を下回る値段で、再度、売り出しをかけてくる。
そこで、このような物件を待って買う、のである。
人間、心理として、不動産を探し始めると、欲しくてしょうがなくなり、つい、買ってしまうものだが、そこを耐えて、待って買うのも得策である。
例えば、500万円貯金しようと思ったら、最低2-3年はかかる。
ところが、不動産の場合、2週間待てば500万円安い物件が買える可能性はある。
もちろん、このような物件は「不良な物件」だから売れないのではなく、たまたま購入した物件の決済までに、お客さんがつかなかっただけである。
これらを購入しようとする場合、近くの信頼できそうな不動産屋さんと伸良くしておくと、良い情報をもらえる。
(2)狼狽売りを狙う阪神の大地震を見て「マンションはもうだめだ」と売る人が多かった。
また、今後も価格が下がり続けるから、今のうちに売っておきたいと考える人もいる。
が、今、損してまで売る必要はない。
たまに、手持ちの不動産を処分するべきか、せざるべきかなどと相談に来る人がいるが、購入した目的を失ってしまい、ただ狼狽している人がいる。
例えば、老後の年金代わりにずいぶん前に購入した不動産が、今では価格がかなり下がってしまって、このままでは最後には売れなくなってしまうのではないか、などと心配してやってくる。
よくよく話を聞いてみれば、何のことはない、賃貸にしていて今まで空室になったことはないという。
十分目的は達成できているのに、価格が下がったことを苦にしているのである。
たまにこのような物件が市場に出て、収益が上がるものは、私もクライアントに紹介し、売買したことがあるが、契約時にその「売り理由」を売り主に聞くと、前記のような場合であったりする。
例えば、この売り主が私のところに相談に来ていれば、こんな良い物件を手放さなくてもすんだのにな、と思うことがある。
不動産を単純に売却することをお考えの方は、まず売る前に、今持っている不動産を買った目的はなんだったのか、を思い出してみる必要がある。
逆に、現状の不動産の市場には、物件数としてはかなりの数が出回ってはいるものの、いざ購入しようとすると、案外良いものは少ない。
売り理由として、上記のような狼狽売りでは、案外良いものが売りに出て、購入できる可能性はある。
マスコミ等が、不動産価格下落などの報道をし始めたときは、じっくり購入のチャンスを狙うのも、不動産投資のこつである。
投資の基本は「売り気配は、買い。
買い気配は、売り」である。
(3)不良債権の処理もチャンスある人が昔から物件を持っていた。
これをA物件とする。
A物件の評価は5000万円、そしてこの物件で商売をしていた。
このA物件がかつてのバブル期に1億円に上がったとする。
金融機関は調達金利が上がると、それ以上に運用利益を上げなければ商売にならないので、貸出先を選定して貸し出しを増やそうとする。
そのときにリスクを考えれば、不動産を持っている人に貸し付けたほうが得策である。
そこで、前者の人に話をもちかける。
仮に1億円の資産に対して借入額が2000万円だとすると、8000万円の含み益がある。
そこで、これを使ってほかの資産B物件の購入を勧める。
ここで3億円を借り入れることになったとする。
そして、また含み益があるからといって1億円でC物件を買わせる。
さて、バブルが崩壊した今となっては、A物件は昔から持っている物件で優良物件であるが、再評価してみると5000万円に戻ってしまった。
同様に、再評価してみたら、B物件は2億円、C物件は5000万円である。
慌ててみたものの、B物件には3億円の担保、C物件には1億円の担保がついている。
A物件は一応、3000万円の含み益、B物件は1億円の赤字、C物件は5000万円の赤字である。
そして本業も振るわず、銀行の返済に滞りが生じたとする。

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